小宇宙との邂逅
どうも、最近夜風が涼しくて気持ちが良い。ばなです。
今年のお盆休みは帰省も仕事もできず、猛烈に暇になったので土曜日が忙しく普段行けていない、遊戯王ドラフトのオフラインイベントにガッツリ参加してきました。今回の記事はその事についてです。
※ドラフトとは、ここでは「キューブドラフト」のことを指します。カードゲームの遊び方の一つです。まず主宰者が独自に選んで持ち寄ったカードの束を、ランダムに、より細かい「パック」と呼ばれる同じ枚数の単位に分け、全員に同数配ります。その後貰ったパックの中から1枚を選り分け、残りの束を隣の人に回します。隣から回ってきた別のパックについても同じことをします。カードが無くなれば貰った新しいパックでも同じことをします。それをパックが無くなるまで繰り返します。最後に、選り分けたカード達の中から規定の枚数の束を選り分けまして、それで対戦を行うと言う遊び方です。※
ドラフト結果と感想です。今回は、3種類のドラフトを体験してきました。「いむドラ」「ラディドラ」「ディスドラ」のワードに馴染みが無い方は、スキップしましょう。
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赤黒アグロ 三勝零敗
赤単タッチ黒 三勝零敗
画像無し:緑黒適者生存 一勝二敗
《虐殺のワーム》《墓所のタイタン》等を適者生存で墓地に落として大量蘇生カード《生ける屍》を使う必勝コンボを搭載したランプデッキ。
カードプールはMOのレガシーキューブとそこまで変わらないですが新しめのカードが多いです。
感想ですが、このゲームはレガシーと言えど除去カードは相手のコンボの妨害にも速攻デッキの後押しにもなり、役割が多いので優先して取るのが良いです。(特に黒は簡単にピックできる強い除去カードが多いのでおすすめ)また、初めて使うカードが多いときは選択肢が少なめの真っ直ぐなデッキを組むとプレイミスが少なくなります。同じ理由で《帝国の玉璽》等の選択肢の多いサーチカードを使うのは避けたほうが良いと思いました。あと、《リシャーダの港》と《不毛の大地》は見たら取りましょう。土地1枚で勝てる時があります。
遊戯王ドラフトは二種類体験
②先行ドローありマスタールール4遊戯王ドラフト 「いむドラ」 三回 累計:二勝七敗
ペンデュラム 一勝二敗
シンクロ 零勝三敗
3軸シンクロ 一勝二敗
普段オンラインでやってるドラフトです。カードプールの特徴としては、単体で場を掌握できるカードは無く、EXモンスターと繊細な、モンスターや罠カード同士のコンボで稼ぎ出すアドバンテージを狙うことになる。(例:《切れぎみ隊長》+《黒き森のウィッチ》や《クリッター》、《幻影騎士団ロスト・ヴァン・ブレイズ》+レベル2モンスター+《幻影騎士団カースド・ジャベリン》等)そして、《N・グランモール》等の裏側守備表示モンスターに対しての簡単な回答が無いので手札をたくさん消費して強いカードを展開しても耐えられて逆転されることが多い。
必勝のパターンの一つとして、強力なモンスターを罠でバックアップする展開があるので、攻撃力2400以上のモンスターを安定して展開する動きと、潤沢な罠の枚数を確保するのが鍵になると思います。その動きに少ないピックで到達できる、汎用性の高い7〜8シンクロ、リンク3以上、《邪帝ガイウス》、《ダーク・シムルグ》がデッキに4枚程度あるのが一番重要。(デッキが合えば、高ランクXYZもかなり強い。)
③優先権無しマスタールール3遊戯王ドラフト 「ラディドラ」一回 累計:零勝三敗
???零勝三敗
全く予習してないドラフトでしたのでやってみて感じたプールの特徴を少しくらい。
まず、EXモンスターも特殊召喚モンスターもほぼ無いので除去罠・魔法以外では攻撃力2000以上のモンスターを突破できない上、裏側守備表示モンスターを突破する手段が豊富なので一体のモンスターに殴られ続けて負けが簡単に発生してしまう。その為除去罠・魔法が超重要です。
一枚でゲームを掌握する《カオスソルジャー −開闢の使者》《混沌の黒魔術師(エラッタ前)》の様なカードや、嵌め技(《サイバー・ドラゴン》+《N・グランモール》や《サウザンド・アイ・サクリファイス》+《月詠命》)等の即死コンボがあり、いかにそこを狙いにいくかが重要だと思いました。
また、大きな準備が必要でピックが難しい《森の番人グリーン・バブーン》、《突然変異》、《ダーク・コーリング》の様なカードが存在し 属性だけで無く、レベル、種族を意識しないといけないのでかなり思慮深いピックが求められる。
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スキップここまで
イベント開催場所ですが、高田馬場でした。名前は知っていたのですが、行ったのは初めてでした。凄かったです。実際に訪れた店舗は少しでしたが、数十m四方に何個もカードショップがあるのは、東京神田の「秋葉原」や大阪の「日本橋」ぶりでした。また、流石新宿で東京の中心と言うくらいなので、(比較的)綺麗なカードショップが多かったです。100席以上フリースペースがある巨大なカードショップなんてものもいくつかありました。
本題:紙のキューブドラフトがなぜ面白いのか?
キューブドラフトって言うのは言わば天候、コース、装備を自由自在に変えられるゴルフみたいなものなので、面白い事は実際当たり前なんです。紙のキューブドラフトで無いといけないのかまで踏み込みます。
①カードゲームの3要素が全て凝縮
「パック開封」「デッキ構築」「対戦」が全て一度に楽しめます。
②周りのプレイヤーの宇宙(世界観)に触れる。
対戦相手と自分とは常識が違う為、カード1枚に於いても評価が異なり、自分の知らない使い方を知れる。
全体のカードプールからも製作者がカードゲームに求める、「楽しさ」が感じられる。
③「あの頃」に戻れる。
遊戯王というルールに則っているものの、キューブドラフトでは全く取り巻く環境が全く異なるので、同じカードでも、構築戦と全く役割が異なる。つまり、実質全く違うカードなのです。
カードゲーム始めたての頃の初めて見るいろんなカードを調べるだけで面白かった時代に戻れるのです。
④伊達、友達付き合いカードゲーマーはいない。
ドラフトには「カードゲーム」が好きな人しかいない。
休日返上で4時間以上も、大会に役立つ訳でも、商品がもらえるわけでもないイベントをできる人しか来ないからである。
そんな場所では、汚い(心身)人はいなく、紙カードゲーム特有の対戦相手トラウマが存在しない。そのような条件ではオンラインより100倍は面白いと言える。
おまけ。
身内と、ばなドラフトを作って対戦しました。
貪欲な壺と悪夢の蜃気楼が思ったより弱かったのを除けばかなりいいバランス。
流石に作った奴が負けたら恥ずかしいので3-0優勝。
最強コンボはシャッフルリボーンで青眼組成して月詠命で永久蘇生。遊戯王でアーキタイプ「リアニメイト」が成立するドラフトは日本でこれだけだと思う。