現代文化と比べる時代錯誤遺物。
どうも、厚顔無恥の対義語は純情可憐だそうです。ばなです。
今回のお題はオーパーツということで『アイドルマスター2』です。
このゲームが如何に時代を超越していたのかをゲームモードの一つである「ステージ フォーユー」の視点から語っていきます。
『アイドルマスター2』は8年前2011年発売のPS3,Xbox360で出来る、アイドル達のプロデューサーになり切って、リズムゲームをプレイしながら女子達の成長を見守ったりするというゲームです。しかし、今回の議題はそこでは無く、衣装、キャラ、歌、ステージ、ユニットを自由に設定して歌わせることのできると言うゲーム内のサブ機能「ステージフォーユー」です。これからその機能の凄さを今サービスを存続させている少女コンテンツと比べることで語っていきます。
※比べるために例に出されるものは概ね、ばなが実際にプレイ、視聴しており、リスペクトを極大にしております。
歌の「良さ」とかキャラの「可愛さ」なんてものは人それぞれなので比べる事は難しいですが、それ以外のところから3つ挙げていきます。
①.入っている音源、衣装が多すぎる。
②.振り付けが曲に合っている上オシャレ
➂.未だにアイドルマスターシリーズ以外が到達していない雰囲気の曲がある。
①.入ってる音源、衣装が多すぎる。
アイドルマスターシリーズを超える量の声優の歌音源の入ったゲームを私は知りません。このゲームには13人のアイドル、19曲の曲が入っていて、すべての曲において13通りの音源が存在します。つまり、247個も音源が入っています。一つを約2分未満としても7時間以上分もの音源が入っています。これが如何に異常かは、わかる人も多いと思いますが一応説明すると、今絶対的な人気を誇る音楽アニメ・ゲームシリーズ『Bang Dream』の定価1200円CDアルバムに入っている音源は多くても20x5人で2時間分くらい。それが、定価3800円で買える(今なら中古500円未満で買えます)ゲームの、サブモードの中に、それの約4倍の量が入っているというわけです。
さらにゲーム内で1~3人の好きな組み合わせでをライブすることも出来るので、実質それに数百パターン加わる事になります。あの河野外務大臣もファンを公言している『ラブライブ』では皆一斉にに歌う所しか見れないですが、これは好きなキャラ一人で歌わせることも可能というわけです。
また、衣装の量も多いです。普通のアイドルゲーム・アニメは着せ替えなんてできませんが、衣装が変えられます。同じ名前の衣装を着ても、13人全員違う見た目になります。
DLC無しでも61種類の衣装があります。すべて3DCGが作りこまれています。めり込みません。
61種類x13人の3DCGが見れると思えば先程の定価が如何に狂っているかもわかってくるはずです。8年前の時点でCGは現代のマクロスのスマホゲーム『歌マクロス』より上手く出来ています。
②.振り付けが曲にあっている上オシャレ
これは実際に他のゲームと比べてみましょう。CGの解像度が凄いボーカロイドリズムゲーム『Project DIVA Arcade』の映像と比べてみた動画がコチラです。(音量注意
youtu.be
どちらもリズムゲームの背景として作られてるものとして同じですが、かなり質が違うと思います。素人目でも動画内での前者は、歌の雰囲気である「恋愛系」とは明らかに離れていて「カワイイ系」が濃い、後者は「応援歌系」にかなりマッチしてると分かります。
「音と映像で一つの作品だろ」と言われればその通りですが、動画内の音が消えるタイミングで差が如実に表れると思います。
オシャレかどうかは読んでくださってる方が判定してください。参考で何個か載せておきます。
アイドルマスター2 Honey Heartbeat AZUSA CHIHAYA MAKOTO - YouTube
➂.アイドルマスターしかできない雰囲気の曲がある。
さて、ここがメインです。前提として、アイドルマスターは相当色んなゲーム・アニメ・アイドルに真似されています。例えば、『ラブライブ』の有名な「にこにこにー」もアイドルマスターに起源があるとされています。新しめだとアニメ『カードキャプターさくら』のOP「Clear」のcメロ(サビ)は殆ど「Go My Way」と同じです、『私に天使が舞い降りた!』ED「ハッピー•ハッピー•フレンズ」のサビもほぼアイマスの「ハッピース」です。
(参考:ブログ用 - YouTube
真似され続けているアイマスですが、それでも今ある少女系コンテンツの曲は(リアルを含む)、どれも、「いっしょ・青春系」とか「スキ系」、「かっこいい系」とか、「社会に負けるな系」どまりです。(勿論今挙げた様な雰囲気の曲はアイマス2には全部あります。)DLC限定曲ですがアイドルマスター2にはこんな曲もあるんです。
普通歌の歌詞には具体例が必ず出てきますが、この曲にはほぼ無く言ってることも少し現実離れしています。そして神々しさもあるので「賛歌系」と名付けますが、日本の現代少女コンテンツは未だ追いつけず。もう一曲,こちらはDLCを買わなくても見れます。
先程と対照的ですが、ただ、ハンバーガーが好きと連呼する歌です。普通アイドルなんてものは、ジャンクなハンバーガーを食べることは恥な筈です。それを自信満々に、すこし変な踊りしながら(それでも曲にはマッチしている)連呼するという歌で、ばなは「厚顔無恥系」と名付けています。これと同系統の曲は少女コンテンツではないですが、ハロプロ軍団のアンジュルムが今年出した曲『恋はアッチャアッチャ』が初だと思っています。
アンジュルム『恋はアッチャアッチャ』(ANGERME [Love is Accha Accha])(Promotion Edit) - YouTube
↑の曲は滅茶苦茶現代的なので、『愛LIKEハンバーガー』が如何に新し過ぎたかが分かります。
(ばなはその曲の作詞家はこのゲームのプレイヤーだと予測しています。)
その他にも「しっとり系」バラード曲が普通に存在したり、何でもやっているアイマスは体を気にしないといけない現代「純情可憐系アイドル」とはひとあじ違う。
と言うわけで3つの視点から『アイドルマスター2』が如何にオーパーツなのかを説明していきました。最後までご覧いただきありがとうございました。
あとがき
アイドルマスターの 楽曲、声優は本当に一部で神格化されていて、偏見を入れないで書く資料集めに非常に苦労しました。盲目的な肯定文章がネットに大量に転がっていて読んでいて苦しかった。しかし、調べれば調べる程凄い麻薬コンテンツなので中毒者、信者になってしまうことも、あり得るなと納得しました。また、スマホゲームの方は全くやってない上、発売当初にこのゲームをやっていたわけでもないので記述が違う所は見過ごしてもらえると助かります。
ステージフォーユーに話を絞って書くのがかなり難しかった。
分かり易くするために書いた例に挙げてしまったもののファンの方で不快な気持ちになった人はごめんなさい。特にディーヴァが好きな人はごめんなさいね。