ブログと修復と (α)

書き部のブログ。書いてあることの2割を嘘だと思って読むべし。毎週金曜午後に更新 月三回 コリウスの葉っぱが目印 更新は終了しました。

シリーズの幸せな続き方

家の前の換気扇に近所の飼い猫が隠れていてビビった。どうもばなです。

今回は少し専門的な話なので注意。

 今回のお題としては

長い間人類にプレイされ続ける娯楽(スポーツや将棋等)に、現代的な娯楽(ビデオゲーム等)から成り得るのか? だ。

 

答えを言うとほとんどは難しいかもしれない。

 

 この理由を詳しく言うと両者の違いである「オタク的じゃないかどうか」だ。
この言葉には二つの意味がある。まず一つは簡単に何をやっているかが分かるかである。娯楽を細分化すると前回の記事の様に7つに分けられる。(前回の記事https://brogmybana.hatenablog.com/entry/2019/07/03/130835

それに至る複雑さこそが、「オタク的」度に繋がるのである。

 

「妥当なユーザーにとっては、『時のらせん』は面白いんだ。どのカードも内輪向けのジョークで、内輪には『時のらせん』は肘で脇腹をつついて「わかるか?」と聞いてくる。『時のらせん』は、マジックに打ち込んだ日々を称えてくれるんだ。」(記事:マジック:ザ・ギャザリングについてのマジックのセットよりhttps://mtg-jp.com/reading/translated/0032554/

 

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(カードゲーム:MTGの昔からあった小ネタをてんこ盛りにした拡張セット。複雑すぎて初心者が入れず大分人が減ったとか)
一線でプレイしている人は複雑さを好むが、新たに始める人や久しぶりにやり直そうとしている人にとっては障害にほかならない。そして、どんな娯楽も一線でプレイしている人は割合としては少ないので、それ以外の人が減るとその娯楽は時間と共に自然消滅する。

 複雑さを求める余り、もともと何が面白かったかを見失うこともある。遊戯王のカードでは効果の強さのインフレーションを重ねてしまい今まで本質的な楽しさを感じていたはずの攻撃力防御力の比較が薄まってしまった。
 つまり、ゲームの売り上げのためのゲームの改変を続ける行為自体が自身の存続を脅かしているのだ。テニスやサッカーと言うような大手スポーツが滅びないのは、初めてや復帰してくる人にとって、ルールを一度覚えれば変わらないという大きな理由(難しいルールも当然ある)がある。

 しかし、複雑にするのも全て、ゲーム作っている企業の方針である。それに対抗するにはどうすればいいのだろうか。あなたがそのゲームを愛していてあと10年以上は絶対プレイし続けたいと思ったら複雑なシステムが出た時それを嫌悪しなければいけない。売れなかった場合会社も考えを変えなければならないからだ。(大好きなゲームでなければ普通に買うのも選択肢の一つである。)
 



 もう一つの意味は社会的に受けいられているかどうかである。

 

 

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社会に認められている権化である広瀬すずポケモンカードをやるという衝撃的なCM

 人が少ないもの、「普通」の人がやっていないものは内情を問わず反社会的、常識外と揶揄されるものである。特に趣味は沢山の人と常識を同調させることで快楽を得る側面もあるので、その点厳しく見られる。例えば、アニメ絵が好きな人の一部は「絵師さんがー~」とか言いがちであるが、「普通」の人から見ればまず絵師って誰だよだよなんでさん付けなんだよって感じなのである。
 そして、今まで長く続いているものには須らく先に伝える「先人」がいるのである。「先人」がいない新しい娯楽で一般的にする為にはどうすればいいのか、それは画像の通り広告でスタンダードだと思わせるしかないのだ。例えば近年大流行りしたゲーム『Apex Legend』は大きく流行る直前大手ゲーム配信サイトTwitchの広告を一カ月近く独占的に放送していた。
数年前までマイナーだった、スマホゲームというジャンルもTVCM、広告によって認知され電車に乗っている人の三人に一人はそれをプレイしている。
 長く続くもの、皆にプレイされるものはあのゲームは安定だな、安心だな、社会的に正しいなと言う気持ちがプレイヤーにないといけない。

 すなわち長く続くゲームになるには、100年くらいの間社会に認知されつづけないといけないし、売り込むために複雑さを濃くしてもいけないのだ。さも矛盾している二つに見える。

 というわけでも、一つのビデオゲームやカードゲームが長い間続くことはとても難しく、ほぼないと思われるが、100年後各ジャンルから奇跡的に上手くいって平均0.3個くらい残っていてもあり得ると私は結論付ける。

 P/S/ばなが気に入っているゲームのシリーズの続き方をまたいつか紹介します。