ブログと修復と (α)

書き部のブログ。書いてあることの2割を嘘だと思って読むべし。毎週金曜午後に更新 月三回 コリウスの葉っぱが目印 更新は終了しました。

強さを語らないカード効果解説。

どうも、制服で煙草吸ってる高校生を数年ぶりに観測した。ばなです。

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今回はカードの効果デザインの美しさについて、複数のカードを例に挙げて語っていく。
先ずは↑の二つのカード《電脳鎧冑アナリス》と《悪魔妖精ベラドンナ》と。
カードの強さとは全く関係なく、カードの効果デザインとしては圧倒的に《悪魔妖精ベラドンナ》に軍配が上がる。
理由を説明するにあたって、この2種のカード効果を読んでもらい、カードの効果の使い方に3つの選択肢があることを把握していただきたい。

①効果を使わずに2マナのクリーチャーとして出す。
②効果を使い、▶上の効果を使う。
③効果を使い、▶下の効果を使う。

選択肢があるカード効果のデザインは全て使う可能性があるのが美しいので、2マナパワー2000の貧弱なクリーチャーより、ドローしたほうが強いカードを出せるので《電脳鎧冑アナリス》の①の使い方で出す確率は低い種族サポートを使わない限り、つまり、3つどれも使いたくなる《悪魔妖精ベラドンナ》の方が美しいカード効果のデザインと言うわけだ。 選択肢のある効果で「カードを1枚引く」は基本的にその択が強くなりすぎてしまうので安易に入れるべきではないと思われる。(例外としては全部の選択肢が強い《謎めいた命令/cryptic command》等が挙げられる)

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最近のカードゲームでデザインが美しいなと思うカード紹介と理由。

①《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》

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MTGカード《コジレックの審問》の輸入版カード。パロディとは思えない程のカードの効果の完成度。まず2コストのピーピングハンデスというデュエマに今までなかった効果を使う事が出来、新しさがある。そしてクリーチャー部分も今までなかった2枚も踏み倒して使え、しかも3以下という縛りがあるおかげでデッキも考えやすくなり(縛りがある方が美しい)、そしてこのカードをたくさん入れれば自己完結(《ウォズレックの審問》の部分だけを墓地から使う事が出来る)して尚、相手のカードを使うという対戦に華が生まれるカードである。


②《天威竜ーヴィシュダ》

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このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、手札・墓地のこのカードを除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。



 遊戯王界でも稀に見る 素晴らしいカード。OCG10期最高のデザインのカードといっても過言ではない。まず、①の自身を手札から特殊召喚する効果だが、「自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合」と言うテキストが最高の発明である。以下の2パターンの場合にも使えるというのが大きい。
▶自分フィールドにモンスターがいない場合。
▶自分フィールドに裏側モンスターのみの場合。
今までメジャーだった《フォトンスラッシャー》等の特殊召喚能力より緩くて使い易いが攻撃力はそれより低い、しかし守備力は高いという絶妙な塩梅。

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このカードは通常召喚できない。自分フィールドにモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。①:自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在する場合、このカードは攻撃できない。

②の効果は相手フィールドのカード1枚バウンス。墓地から使える効果としては非常に強力なのだが、無料では使わせてくれない。今度は、「自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合」と言う条件が課されている。このかーどの効果を使うためには《スクラップデスデーモン》や《電影の騎士ガイアセイバー》等の効果なしモンスターをEXデッキから特殊召喚するか、トークンを出すか、バージェストマシリーズを使うか等のデッキの構成を考えさせてくれる。 そして、効果もバウンスなので、単に使ったら得するという効果ではないので、墓地に落として取りあえず使うみたいなプレイがしにくいというのも評価点。

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総じて素晴らしいカードだが、「それぞれ1ターンに1度」という表記、制約の解釈が日本語として難しいのと、テキスト176字と長めなので理解するのに時間がかかる。




逆に、強いんだろうけど美しくないカード。

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《特攻汽車ジェニー》 《汽車男》と《特攻人形ジェニー》の攻撃力、マナコスト、効果を全て足したカード。 しかし、効果がランダムのハンデスから相手が選ぶハンデスに変更されており、やるならやるで全部効果を変更しないで合体させてほしかったし、そもそもデザインとして元の2体にあった柔軟性が失われていて面白くないし、トリガーで2枚もハンデスされるゲームは面白くない。


美しいカードの効果デザインはカードゲームをワクワクしてプレイするのに本当に必要。