一話完結漫画の宝物①
間一日2回連続で百足かゲジが背中に張り付く夢を見たが、占い的には吉兆らしいので安心。どうもばなです。
一話完結漫画のおすすめについて語りたい。
一話完結系とは、大局的ストーリーラインが無いか、5話くらいに1回しか物語が進まないマンガのジャンルである。それでも、オチはあるので日常系とは違う。大元はのらくろ、ドラえもんやサザエさん、手塚治虫等であろうか。
紹介するに当たって、一話完結系はかなり巻によって当たり外れががあるので気に入っている巻を紹介したいと思います。
怪盗ジョーカー 5巻
怪盗のジョーカーが助手のハチと共に、探偵や、警察、殺し屋等に対してトリックを使って奇跡を起こし、お宝を盗むというストーリー。キャラや小道具の非現実感と科学的な理論での種明かしとが絶妙な塩梅で、世界観が秀逸な一話完結マンガ。絵柄はかなり手塚治虫っぽい。毎巻5話収録。26巻で完結したが、「怪盗少年ジョーカーズ」と名前を変えコロコロコミック連載中。
1.神の目を持つ少年
舞台はインド、心を読めるという少年、チャパ・ティーと対決。
ハチは人質に取られ、一騎打ちになる。種目は負けたら矢が飛んでくるというジャンケン。チャパは能力を活かして始めは勝っていたが、ジョーカーが拾ったチャパの家族の写真が入ったペンダントを投げて握らせてグーを出させる。ジョーカーがトリックでも何でもないあくどい戦法を仕掛けたのはこれが初。そこまで追い詰められていたということ。
そこで終わらないのがジョーカー。心を読めるというのは実はウソで全て観察眼に拠るものだった!!なんじゃそりゃ!!
ちゃぶ台マトリックス!!さらに、オチのオチはジョーカーがハチとジャンケンしても〇〇(本を読もう)だった。ズッコケ物語すぎるぞ!!
2.恐怖!暗闇のヤミコさん
舞台は夜の小学校。盗みたかった少女の名画に貼ってあった御札を剥がしてしまい封印が解かれ、絵の中身の少女とハチと入れ代わってしまう。(ここまでテンプレ)
その少女は人を食べる学校オバケのヤミコさんだった!学校を異世界に繋げられ、閉鎖空間になってしまう。そうして、学校にいた生徒と共に戦うことになる。しかし、倒そうにも物理攻撃が効かない。そんなとき、生徒の一人が蛇口を指で塞ぐ小学生がよくやる水流攻撃を行う。
そこで、ヤミコさんの弱点が水だと判明。そこからトリックが始まる。
まず、教室にヤミコさんをおびき寄せる。そこで煙幕を張る。子供たちが「雲を作って雨を降らすのか」と言い、焦ったヤミコさんは窓を割り、煙幕を外へ逃がした。しかし、雨は降り出す... 子供たちの勘違いまで利用したあっと驚くトリック。超傑作。
3.影は舞い降りた
舞台は高級ホテル、ジョーカーに似た服装だが、武器を使い、美術館を破壊するなど手段を択ばない怪盗 S(シャドウ)・ジョーカーと対決。ジョーカーの盗みの美学を知れたり、主要キャラ、怪盗道具の多くが出てくるなど世界観を知れるフレーバー豊かな回。公式の傑作選にも選ばれた回。
4.華麗なる女王特急
舞台は女王の乗った蒸気機関車、「女王陛下のお宝をいだだきに参上する」と予告状を出したジョーカーは、女王の警護に当たる探偵、サウジのアリババとフランスのビリジオンの二人と対決。
アリババとは、電車の屋根上で決戦。追い詰められるものも、その場所特有のアレで勝利。
ビリジオンはアリババが戦っている間に、電車に細工を施しジョーカーとハチを牢獄車に閉じ込めることに成功。そして駅に少し早く到着する。乗客が全員出たあと、トリックが始まる。
閉じ込めたハチは、実は変装したぬいぐるみで本物は操縦席にいた!!その時点で盗みは完了していた。しかし、女王の持った王家のペンダンントはそのまま。空が割れるかのようなトリックで盗む衝撃回。
5.デモンズヘブンからの脱出
舞台は牢獄、ワザと捕まり、牢獄に隠されたお宝をサクッと回収し、牢獄から脱出することを考える。それを阻むデモンズヘブン所長のジェイスンと対決。
怪盗道具を手懐けたカモメから回収し逃げる。しかし、それに気付いた所長が消灯し、サーモグラフィマスクを使って片手にスタンガンを持って追いかけてくる。変装も、走った体温上昇によって見破られてしまう。そして何とか入り口近くのシャワー室まで辿り着き、シャワーを全開にし撹乱作戦を展開。それを所長がまたもや断水して止め、マスクを頼りにジョーカーを攻撃、しかし、いつまで立っても冷たくならない。実際に見てみるとただの雑巾の塊だった!混乱した所長は落ちていた石鹸に滑り感電。相手の道具を逆手に取ったトリック回。盗むだけでなく、脱獄もできるのがジョーカー。所長の、すぐ「死刑」って言うのがコロコロ読者小学生で当時流行っていたらしい。
おまけ
ジョーカーの年齢が作者にもわからない話。
キャラクターが動き出すのをスケッチしてるからというのは面白い。