ブログと修復と (α)

書き部のブログ。書いてあることの2割を嘘だと思って読むべし。毎週金曜午後に更新 月三回 コリウスの葉っぱが目印 更新は終了しました。

外的要因によるパニック体験と対処法 ~ヒヤリハット

どうも、京急線事故の次の日、空いているだろうと思って一号車に乗ったけど全然変わらなかった。ばなです。

 
2019年9月10日21時ごろ、いつもの様に片道3キロほどの川沿い堤防のサイクリングロード(周りに電灯はない)を歩いていた時の話です。
家を出て直ぐは30度以上あるような、蒸し暑い天候だったのですが、10分もたつと急に冷たい風が吹いてきまして体感気温が5度以上下がりました。「涼しくなって歩くのに丁度いいな」と思いました。往路を完歩しした頃から、雷が鳴り始めましたが「よく雷はなってるけどいつもは雨降らないから気にしないで行こう」と思って歩き続けました。しかし、復路1キロ過ぎ辺りで前と後ろに同時に雷が落ちたのを境に直径2センチはある雹と猛烈な雨粒に襲われました。ゲリラ豪雨です。

メガネをかけていたら雨粒で前が見えなくなり、服は濡れて重くなり、一層激しくなった雷鳴と稲光が五感を攻撃しました。さらには濡れた服についた雹で体感気温は10℃以下まで下がりました。サイクリングロードなので周りに雨を遮るものは全くなく、決して近くはない家までの2~3キロの距離を案じパニックになりました。

そこで私はまず、悪い視界で足を滑らせて落ちないよう堤防から降りてから、走って帰ることにしました。10分ほどでなんとか帰路に就き、家の前の国道が雨降り始めてから15分もしていないのに冠水している様子でした。あと30分かかっていたら低体温症になって野垂れ死んでいたかもしれませんし、夕飯を食べる前に行ってたら間違えなくもっとひどい状況になっていたはずです。オートロックに入るとき足の震えが収まりませんでした。

↑パニック時に書いた誤字と脱字まみれのツイート。

家に帰った後直ぐにシャワーを浴びましたが、体の「芯」が冷えていて震えが止まりません。その後、夏ですが家にあったポタージュスープを熱湯に溶かし数杯のむことでようやく平静を取り戻しました。24時ごろに寝ましたが心拍数はずっとあがったままでした。

山登りでも、一度このような経験をしたことがあります。GWの槍ヶ岳で、朝、実質頂上の槍ヶ岳山荘から下る時 -20℃風速20mに加え猛烈な雪にぶつかり、1m先の同伴者の大声がほとんど聞こえないという状況、そして、ついには一個前の、目印となる赤いポールが見えなくなり、隣からはミシミシという雪崩がおきそ~なヤバイ音が響き続ける状態。自分は滅茶苦茶動揺してましたが、同伴者にぴったり附いて、ゆっくり進みつつ、進行方向に合わせた方位磁針を頼りになんとか進み雨雲を抜けルートに戻りました。

パニック状態になりやすくなる条件はまず、視界や痛覚等の五感が不自由になることです。そして、普段とは全く違う危険さ、現実が加わると一気に人間はパニックになります。

対処法は、パニックに陥るような場所から免れることが最優先ですが、それ以外で一番は深呼吸です。人間焦ると呼吸が浅くなり酸素不足で知能が低下してより状況を悪くします。そして次に、体の震えをとめるのに、立ち止まって温かい飲み物を飲むことです。つぎに、何が起こるか分からないという不安が精神を刻むので、頼りになる時計や地図、方位磁針、頭の中の情報を一度落ち着いて整理することが大事です。

PS 家を出て直ぐ感じた、涼しい下降気流がゲリラ豪雨の見極めポイントかもしれません。あれを感じたらさっさと帰るべきです。僕は少なくとも次からそうします。