ブログと修復と (α)

書き部のブログ。書いてあることの2割を嘘だと思って読むべし。毎週金曜午後に更新 月三回 コリウスの葉っぱが目印 更新は終了しました。

出色アルバムズ Part-1 Havnene Perle

今回はおすすめの音楽アルバムです。

 

音楽に於いてばなが好きな要素のは、

 

キモさ

ガリガリなニイチャンのカチャカチャしたノリでは無く、髭生えたおじちゃんのニヤニヤのノリ)

可愛さ

(サンリオ風味というよりは素朴な少女的な感じ 憎めない感じ)、

硬派さ

(どこで社会に適合しないのか、作家性を考えるのが楽しい)

の3つです。

 

初回の紹介なので、新しめなので。2019年発売のAnalogik - Havnene Perleをご紹介

 

 

 

#1:hardcore still
#2:fagelstraat
#3:abonenten
#4:ennio
#5:Edkimbuthke
#6:Flugten
#7:En vise
#8:And od
#9:Folk og røver

 

コメントです。是非聞きながら読んでね!

 

デンマークのバンド アナロジーの7年ぶり7度目のアルバムです、金管、弦、ピアノなどのオールドスクールな楽器に加えて DJによるビートやサンプルを加えたサウンドが特徴です。

Magnus Damgaard - Bass
Jesper Kobberø - Guitar, Flute
Theis Bror - Saxophone, Flutes
Asger Strandby - Scratch, Keys

ジャンルとしては バルカン、ブレイクビート、エレクトロニカ、ジャズ、ヒップホップみたいです。

 

 電子的なドラムビーツの、HIPHOPのスタイルに加えて ワールド・ミュージックであるバルカンをミックスさせた非常にオリジナリティのある作品です。

 アルバムとしての完成度がとても高い。すべての曲が異なる曲調であるにも関わらず、全曲を通しての船乗りと、煤や煙の雰囲気が一本通っております。

 音の数は少ない物の、細かい効果音やエフェクトの使い方が上手く、過不足を感じる事はありませんでした。

 

#1では激しいコントラバスの音色が衝撃的であり、そこにバルカンの怪しげなメロディ(サーカスのような?)が入ることで未知の感覚を覚え引き込まれていきます。#2ではとても印象的で不気味な教会の様な声が入ったイントロで始まりますが、なんだか可愛い音色でサビ部分が展開されます。少し楽しくなります。#3は気持ちのいいトレモロの幕間です。

#4 落ち着いたピアノのビートから始まるものの途中で音が増えるギターにより、盛り上がりも確保されます。それでいてシンプルな不思議な曲です。#5前とは違うシンセキーボードのビートで電子的な世界に入っていきます。ギターのチャリチャリでノスタルジックな雰囲気も加速します。#6 深い電子的な世界に落ちた我々はドロップまでついたEDM的アプローチによる急激なアタックにやられます。それにより「脱出」を意味する題名通り現世に上がります。終わりまで展開がある凝った曲です。#7 再び生の楽器メインに戻りますが、サビでゲーム・ミュージックのようなメロディによる展開がなされ電子世界にいた頃を思い出します。#8 では夕方頃に船が港に着きまして 夕暮れと共に帰ってノスタルジックさが頂点に達します、それを、効果的な木魚のビートが支えます。唯一鼻歌で歌えないような難しいメロディを採用しているサビです。#9 最後に少しポップなビートになり、皆で宴する時の曲です。『YMO-behind the mask』を彷彿とさせるメロディと立体音響で労います。

 

キモいのはよくあるんですが、このアルバムは可愛いので好きです。