時代の最先端
どうも、たまたま目に入った、海外大学へ行く啓発広告がダサすぎた。キャッチコピーが「世界地図を開いて 大学を選ぼう。」写真は脇に参考書とパスポートを脇に挟んだ図でした。お国が作ったものにしてはあまりにもセンスがない。ばなです。
令和元年9月11日時代を塗り替えるCDが発売。キャラソング、アニメソングの世界に激震を起こします。発売以来長年キャラソングは「アイドルマスター」シリーズが最強でしたが、匹敵する出来の新鋭の登場です。
『キラッと☆プリチャンミュージックコレクション』がついに発売。
これは本当にすごい曲しかないので、一部のマニアと女児しか知らない現状はおかしい。
今まで10曲以上のアルバムは出してなかったので、実質ファーストです。
曲、歌詞、背景世界全てが現代的で今 日本に生きていることを実感できる。
そしてキャラソングとしての魅力は損なわれることがない。
一曲一曲コメントします。
1.レディー・アクション
『ワン・ツー・スウィーツ』とセットの曲。サビではヘッドバンドしたくなるようなかなり激しいEDMが背景で流れる。カッティングギターがヤバイ。アニメで発表された初めての曲で既に「かわいいだけじゃつまらない」との歌詞で驚いた。冒頭の「未来広がる友情エモーション」という詞でキャラクター みらい と えも を表現しそれ以外はかなり好き勝手な詞となっている。「十五分の有名より十二分の夢が欲しい」という部分がかなり好き。
こちらもセットの曲と同様かなりの中毒性をもつ。
アニメでは みらい と えも が小さい時一緒に歌っていた曲らしい。
2.ワン・ツー・スウィーツ
単体でも成立するようなEDMの上に、今日本で一番えげつない作詞家 "児玉雨子"のスウィーツ用語によるラップ、それを黄色い声の女子中学生声優(当時)に歌わせることによる化学反応がとにかく現代的で物凄い中毒性を生み出している。例えるなら、次郎ラーメン食べた後に ストロングゼロ飲むみたいな。麻薬です。
「ラブリーにデコれば自信をドレセ 食べちゃえばすぐしあわせ」韻を踏みながら、ここまでフレイバーを作れるのは世界広しといえど、この人だけだろう。
更には、女児向けアニメソングなのにフランス語で韻を踏み始めます。ヤバイ。それでも「この歌詞しかありえない」と思える超絶技巧です。「まぜまぜいえーい」とか言う歌詞もあってシラフか疑うレベル。
このブログの一番最初の記事もこの曲について。
アニメの設定ではみらいが自分の作ったキャラクターが自分の悪夢の中で口ずさんでた所から作詞。
3.スキスキセンサー
今までで全く無かった作風でアニメ界に激震を走らせた一曲。
「マジ、ヤバイ、間違いない」
信じられないほど歌詞が頭に入ってきて、歌い易い、2018年アニメソングの中で一つだけ格が違います。ぶっちぎってます。歌詞も、未だスポ根やいっしょ理論から抜け出せない他の作品とは一味違う。「ちまた ウワサ 人の言葉 流されるかは 自分次第」と韻を踏みながら多様性の現代社会を表してくれる。
正当な評価が下されればYoutubeで500万回は再生されてもおかしくない。PVのダンスも傑作。一番のおすすめ曲。何なら2018年日本の歌謡で一番いい曲かも知れない。
アニメの設定ではえもが弟を応援する為に作詞作曲
4.キラリ覚醒☆リインカーネーション
「ずっと隠していた秘密のバイブレーション」から始まる女児向けアニメソングがかつて存在したのだろうか?
上2曲とは雰囲気が少し違うが、キャラソングとしてはかなり聞き易い。
「忘れられないトキに変わる まだ見ぬアナタの記憶へダイブする」がかなりうまい詩だと思った。
似たメロディーが一曲の間続くのが好きな人はかなり好きかも。
アニメの設定では、ライブ時にりんかがアドリブで作詞した。
5.SUPER CUTIE SUPER GIRL
王道の小室コード進行(と思っていた時期が私にもありました。よく聞いたらサビで1小節で4回もコードが変化してるぞ!!何これ!!10/22追記) いっしょ系、〇〇じゃない系の歌詞。二次元アイドルのテンプレートとも言っていい曲。このCD全般の黄色い声ははじめは抵抗感があると思うのでこれを聞いて慣れるのがいいと思います。
『シュガーソングとビターステップ』のはじめのギターにサビがかなり似ている。
みらい えも りんか のグループ
ミラクル☆キラッツ をあらわす曲。
編曲者がまさかのその年のレコ大編曲賞受賞。ベース編曲を日本のトップオブトップがやっているアニメソングはこれだけ。
アニメでは りんか 作詞。
6.乙女アテンションプリーズ
「虜にさせちゃうよ何倍も」が「ロリコンにさせちゃうよ何倍も」にしか聞こえない。絶対狙ってます。
歌詞の雰囲気は大したことは言ってない オジサン的歌詞です。まぁ普通。
「水金地火木土天海冥ガッツ」と言う言葉、時代についていけていいないスポ根信者を揶揄するために使えそうだなと思った。言葉選び自体はかなり上手いが覚え易さは微妙。歌を除けば、ベースギター好きには堪らない、ベース厚めの曲。カラオケ.verが求められる。
アニメではりんかの家族の鼻歌から作曲
7.Play☆Sound
キュートな方がソプラノ、クールな方がアルトを歌うというありそうで無かった二重唱。発想と声優の技が凄かったのでめちゃくちゃカッコいい曲になっている。歌い易い曲じゃないことを除けば、すごくおすすめな歌です。
「濃厚キュートx上質クール 強敵だってノックダウン」の部分を初めて聞いたときはかなりグッと来ました。グループキャラソングとしては、今まで聞いた曲の中でも屈指の傑作です。
アニメでの設定は不明
8.COMETIC SILHOUETTE
『SUPER CUTIE SUPER GIRL』と対になる、 メルティックスター の曲。
その曲同様に、大した事は歌詞で言ってないけど、かなり安定感のある曲です。サビは少し癖になるメロディーだと思います。
間奏がめちゃくちゃ豪華です。
アニメでの設定は不明ただし、メルティックスターの回想シーンでも登場した。
9.寝ても覚めてもDreaming girl
芹澤優。プリティーシリーズの代名詞声優。声優の釘宮理恵が好きすぎて堪らない「釘宮病」という言葉もあるが「芹澤病」もあるらしい。グループメルティックスターの曲だが7割 あんな(CV.芹澤優)が歌っている。患者になっている人間には「神曲」だろう。 一般人向けに書くと、舞台調の雰囲気に 「いいね」という言葉をうまく活用した感じ(自分で言っててよくわからない)になっている。この曲で頻出するが「Proudly」ってかなりいい言葉。
11.フォーチュン・カラット
ずばり、オタク用語的に「強い」曲です。あの”おかずクラブ”も言ってました。
PVが凄いです。バレエシューズでまるでフィギュアスケートのように滑ります。
「芳しい花のようにあどけない雪のように」の入れ方が上手いなと思います。
アニメでは伝説の曲として出てきた。
12.パーフェクト・フィナーレ
このCDのメインコンテンツ。
『フォーチュン・カラット』の「強さ」に”かねこちはる”的な音ゲー感が加わり、天元突破してます。
Cメロ ダッシュの「未来はいらない 飾るの パーフェクト・フィナーレ」
は最強。
アニメでは こんな引退曲キメたキャラは 1ヶ月後普通に出てきます。
10.13.14.15.16.17.18 アニメOP&ED
本編曲に対してのフレーバーテキストみたいなものです。
アニソンはあまりがっつり聞かないので正しくないかもしれませんが、普通くらいかな。マクロスΔの曲の方がよっぽどいい曲。「キラッとスタート」は少し抜けた出来だと思います。
人気ものに なり〜たい とき〜めき♪
DISC2
ちゃんとしたオーケストラのクラッシックで全部良いです。暗い曲もどこか明るい感じで少し不思議です。
ミラクル☆キラッツの3人のライブ前BGMには 共感覚(共感覚の記事に飛びます)を覚えます。キャラを言葉無しで表せてる。
総括
アイマスCDが普通にやってくる 「80年代メロディ風バンド→バトルアニソン風→KOTOKOエロゲ風→ごりごりバラード→声優ゴリ押し曲」とか「神前暁式765電波→テクノ系→賛歌みたいな歌→ごりごりバラード→松田聖子→アイマス」みたいなダイバーシティには勝てないけど世界観はかなり広いし、歌詞や世界観が現代的という点では全然負けてない。
今までアイマスが出て以来音楽的に 他のキャラソングコンテンツは比較対象にならなかったが、ようやく出てきてくれたかと言う印象。
まだまだ日本はやっていける。